@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00009936, author = {加瀬, 貴久}, month = {2021-03-30}, note = {2020, SNSはその利用率が年々増加しており,多くの人に日常的に使用されるツールとなっている.一方で,SNSの問題点として誤情報の拡散とそれによる社会への悪影響が指摘されている.誤情報の拡散に対する取り組みの一つとして,SNS利用者のICTリテラシーを向上させることが挙げられている.しかし,SNSの利用者が有するICTリテラシーに関する知識や能力,すなわち思考特性と情報の精査・評価行動との関連については不透明な部分もある. 本研究では,SNS利用時における情報の精査・評価行動と思考特性との関連を明らかにすることを目的として実験を行った.実験を行うにあたって,SNS上の情報に対する被験者の行動や評価をみるためにSNSプラットフォームを新たに構築した.被験者の思考特性の測定については,情報リテラシーや批判的思考に関連する能力を幅広く評価するために,関連研究において開発されたウェブアクセスリテラシー尺度を用いた.SNS上の情報を見た時の被験者の行動及び情報に対する評価を実験により記録し,ウェブアクセスリテラシー尺度を用いた思考特性の測定結果と合わせて分析を行った. その結果,思考特性と情報の精査・評価行動との間に関連はみられなかった.情報に対して受動的に触れることが多いSNSにおいては,情報リテラシーや批判的思考といった思考特性が必ずしも有効に働くとは言えないことが考えられる.一方で情報の精査行動やSNS上で情報を批判的に分析するための方法の理解は,情報に対する評価との間で関連がみられた.SNS上の情報に対する行動や態度をみるための項目をウェブアクセスリテラシー尺度に追加し,ウェブとSNSにおけるウェブアクセスリテラシースコアの平均を比較したところ,ウェブとSNSにおいて思考特性が異なる可能性があることが分かった.また,提案した2種類のナッジを用いて実験を行った結果,リプライの確認行動を促すナッジには誤情報に対する適切な評価を促す効果がある可能性があることが分かった.}, title = {SNS利用時における情報の精査・評価行動と思考特性との関連性の分析}, year = {}, yomi = {カセ, タカヒサ} }