@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00009534, author = {岡田, 拓也}, month = {2020-03-30}, note = {2019, デジタル・アナログ変換(D/A変換)とアナログ・デジタル変換(A/D変換)は,電子デバイスや光学システム内でデジタル信号とアナログ信号を接続するための重要な機能であり,通信ネットワークを含む幅広い分野で利用されている.近年,デジタル信号処理技術の発達に伴い,より高性能なD/A変換器やA/D変換器の需要が高まっている.しかし,電気的なD/A変換器やA/D変換器は,ジッタ制限,電磁干渉,RC遅延などの高速動作における固有のボトルネックを有している.よって,コストや複雑さを犠牲とし,1つのシステムに複数の電気的なD/A変換器やA/D変換器を様々な手法で統合し,高速な変換を実現している.一方,光信号処理は電気信号処理の限界を克服できるため,光D/A変換器や光A/D変換器の実現が注目されている.主に特殊な光ファイバ内で発生する非線形光学効果を用いた光D/A変換器や光A/D変換器が報告されているが,構成が複雑であり,高いパワーが必要といった課題がある.  半導体光増幅器(SOA)は,小型かつ低消費電力であり,高い非線形性を有していることから,波長変換などの光信号処理デバイスとしても利用されている.SOAを用いた光D/A変換や光A/D変換は,相互利得変調を用いた手法がそれぞれ1件ずつ報告されており,2 bitの変換を実証しているが,高分解能化には多数のSOAが必要となる等の課題が存在する.  周波数チャープは,SOAで発生する特異な現象であり,デバイスの屈折率変化に基づいて周波数変動を誘導する.これまでに,SOAのチャープ特性が,長波長側への周波数シフトであるレッドチャープと短波長側への周波数シフトであるブルーチャープが異なる特性を有することを示されている.このレッドチャープを活用した光A/D変換器が提案されており,構成な構成かつ低入力パワーで8レベルの光量子化に成功している.  本論文では,SOAのブルーチャープを用いた光D/A変換の検討を行い,2 bitの光D/A変換を実証した.そして,その変換性能を微分非線形性(DNL),積分非線形性(INL),有効ビット数(ENOB)を用いて評価した.さらに,ブルーチャープを用いた光D/A変換とレッドチャープを用いた光A/D変換を組み合わせた,2 bitの光デジタル・アナログ相互変換を実証した.周波数チャープを用いた光D/A変換と光A/D変換は,単一のSOAを用いた簡素な構成とモノリシック集積の可能性を有している.得られた結果は,アナログ信号とデジタル信号を光領域で相互接続する手法として,提案方式の有用性を示した.}, title = {半導体光増幅器を用いた光デジタル・アナログ相互変換}, year = {}, yomi = {オカダ, タクヤ} }