@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00009137, author = {辻, 啓太}, month = {2019-04-18}, note = {2018, クラウドファンディングとは,起業家がインターネット等を通じ,銀行等の金融仲介者を介さずに幅広く個人に投資を募る方法である.クラウドファンディングのプラットフォーム例としては,CAMPFIRE や kickstarter などがある.クラウドファンディングのメリットとして,(1)銀行等からの融資と比べると資金集めが容易であり,起業が容易,(2)少額から気軽に事業へ投資する事が出来るなどがある.  一方,現行のクラウドファンディング方式において,プラットフォームから資金を得た起業家が資金を持ち逃げしてしまう可能性がある.このような問題を起業家のモラルハザードと呼ぶ.起業家のモラルハザードが多発すると,クラウドファンディングプラットフォームが市場としての信頼を失ってしまうと考えられる.  クラウドファンディングは実社会で運用されているが,クラウドファンディングメカニズムの研究は少ない.メカニズムデザインの例として,Roland による,起業家のモラルハザードを考慮したクラウドファンディングのメカニズムデザインがある.しかし,Roland のモデルは複雑であり,遂行可能なメカニズムを求める事ができず,モデルの解析が困難である.  そこで,Myerson によって提案された,プリンシパル・エージェントモデルに対する,線形計画問題による解析アプローチを取り入れた.双対理論を用いたメカニズムデザインは,クラウドファンディングのモデルを線形計画問題として定式化し,双対理論による遂行可能なメカニズムの特徴づけを与えることが出来る.  本研究では,Roland らの考案したメカニズムを混合整数計画問題として表現し,双対理論を用いたアプローチによってメカニズムの性質を解析することを目的とする.主たる結果として,モラルハザードを考慮しない場合におけるクラウドファンディングにおいて,個人合理性と実行可能性を満たすメカニズムに対して解析を行い,性質を明らかにした.さらに,モラルハザードを考慮したクラウドファンディングを展開系ゲームとしてモデル化し,2 段階の混合整数計画問題として定式化した.}, title = {双対理論を用いたクラウドファンディングメカニズムデザイン}, year = {}, yomi = {ツジ, ケイタ} }