@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00008714, author = {小泉, 直樹}, month = {2018-05-08}, note = {2017, 本論文は、三章にわたる構成である。第一章では常磁性クロモフォアを用いた有機磁性体について報告する。第二章および第三章では、希土類イオンを中心とし、有機ラジカルあるいは銅イオンとの磁気的相互作用による単分子磁石性能の評価や構造との相関について報告する。ここでは、限られた紙面のため第一章について記載する。 【序論】 有機物は分子設計により安定なラジカルを有することで磁性体として振る舞うことが可能であり、化学的修飾により優れた応用性を持つ。本研究では室温で単離可能なt-ブチルフェニルニトロキシドを用いる。これまでの研究において分子間でニトロキシドのN原子とO原子が極度に近接して二量化し、実質的に反磁性相を発現する化合物が発見された。 本論文では、分子内の2つのニトロキシドを近接させる分子設計を行ない、xanthene, naphthalene, triptyceneおよびbinaphthylを用いて分子内でのニトロキシドの近接を目指した。 【結果と考察】 5つのビラジカル化合物を室温空気下で単離した。X線構造解析、磁化率測定、ESR測定を行なった。すべての化合物は固相において常磁性を示した。一方でP-BINAPはESR測定の結果とDFT構造最適化計算から、溶液相にて反磁性化を示唆する結果を得た。溶液中の配座の自由度のために目的とする二量化が達成されたと判断できる。なお、xantheneをスペーサーとする研究は公表済みである。}, title = {近接した常磁性クロモフォアの分子構造変化に基づく特異な磁気的性質}, year = {}, yomi = {コイズミ, ナオキ} }