@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00008707, author = {山田, 大開}, month = {2018-04-13}, note = {2017, 近年,WBAN(Wireless Body Area Network) と呼ばれる主に医療関係やヘルスケアに向けた人体近傍の無線通信システムが注目されている. WBAN 用のデバイスは人体の装着を想定しているため,必然的に小さいものになり,バッテリーもその分小さいものを使用しなければならない.しかしながら健康に関する情報は正確に伝達されなければならず,どれだけバッテリーの消費を抑えて,高精度の伝達を行えるかが大切になってくる.  そこで本研究では,WBAN に適した誤り訂正符号を考えることで,省電力で高性能な通信を実現することを目標とする. WBANの通信方式としてはIEEE802.15.6という規格が用いられている.その中では通信誤りを訂正するためにBCH符号が採用されているが,その訂正能力に関しては十分に検討し尽くされていない.  本研究では,WBAN に適した新たな符号の考察を行った.今回用いた符号は2重誤り訂正可能な負巡回符号と呼ばれる符号で,符号長や変調方式を変えての実験を行った.負巡回符号はE.R.Berlekamp によって提案された符号である.訂正できる誤りは(±1)であり,簡単化された復号アルゴリズムが知られている.また,負巡回符号の符号間距離はリー距離を用いて測られ,リー距離の意味で誤りを訂正することができる.  まずは関連研究の同符号化率の整数符号と比較して16QAM変調においてのWBANに用いる負巡回符号の有用性を考察した.その後,8PSK,16PSK,16QAM変調方式でBCH符号との比較実験を行った.8PSKにおいてはSNRが小さいところでは負巡回符号の訂正能力が勝っていたが,BERが大きくなると利得差が2dBと広がり,誤り訂正能力で上回ることができなかった.しかしながら16PSKにおいては約1dBの利得が得られ,16QAMにおいては約0.2dBの利得を得ることができた.  また,歩行時の動作を想定した電波伝搬解析を行った関連研究を参考に,誤り訂正符号の考察を行った.変調方式は利得差が大きかった16QAMを用いて誤り率の変動を見ると,負巡回符号が高精度な通信の観点から,WBANに適しているのではないかと考えられる.  また,歩行・走行の動作およびアンテナの形状を考慮し電波伝搬解析を行った関連研究を参考に変動を確認するとWBANに負巡回符号を適用するのが効果的であると考えられた.}, title = {WBANに適した誤り訂正符号の考察}, year = {}, yomi = {ヤマダ, アキヒロ} }