@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00008696, author = {富田, 渉平}, month = {2018-04-13}, note = {2017, 2つの恒星が両者の重心の周りを回転している天体を連星系という。その恒星の一方の質量が巨大だと、もう一方の恒星のガス成分を吸い込み、自身の周りを高速に回転し円盤を形成するようになる。これを降着円盤という。本研究では、降着円盤内での粒子軌道の解析および制動放射を伴う粒子運動の降着率への影響について検討解析を行った。先行研究ではニュートン力学で重力場・電磁場での粒子軌道の解析が行われており、中心物体に対してサイクロトロン運動をしながら回転するような軌道が確認されている。また、粒子の持つ一般化角運動量がゼロの場合のみ中心物体に落ちていくことが示されている。  今回、保存的中心力を考え、特殊相対論に基づいた粒子軌道を理論・数値シミュレーションによって解析を行った。特に中心力が重力やクーロン力などの逆二乗則の場合は粒子の軌道の方程式は解析的に導くことができる。また、軌道の解析方法として、古典論で径方向の運動を解析するために用いられる実効ポテンシャルを不等式に関するものと解釈することで、新しく特殊相対論における実効ポテンシャルを定義することができた。  軌道の方程式は、一般化角運動量が大きい場合は一般化円錐曲線と呼ばれる曲線の方程式になり、古典論で導かれる楕円軌道や双曲線軌道の他に原点を周回して発散するような軌道も含まれている。また、一般化角運動量が小さい場合では有限の角運動量を持つ粒子でも中心物体に捉えられ、落下していくことを示し、降着円盤における降着率に影響を与えている。今回モデルとしている降着円盤ははくちょう座X-1である。実際に降着円盤の温度を500億度として、速度の初期条件に相対論的マクスウェル分布を用いると、降着円盤内での粒子の中心に落ちる割合は約0.0012%であり、わずかではあるが降着に影響を与えている結果となった。  また、荷電粒子が加速度運動をする際に電磁波を放射し、エネルギーを失う現象である制動放射が粒子の降着に影響を与えていると考えた。中心力に磁場を加えて制動放射を考慮し、座標(x, y) = (200 Rg, 0)から様々な初期速度でシミュレーションを行うと、約 20%以上の粒子が降着することが見積もられた。}, title = {降着円盤における制動放射の降着率の影響}, year = {}, yomi = {トミタ, ショウヘイ} }