@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00008694, author = {田邉, 稜}, month = {2018-04-13}, note = {2017, 近年,周辺環境のエネルギーを回収して利用するエナジーハーベスティング (EH: Energy Harvesting)技術を無線センサネットワークに組み込んだエナジーハーベスティング無線センサネットワーク(EHWSN: Energy Harvesting Wireless Sensor Network)への注目が高まっている.EHWSN では,センサ端末が周辺のエネルギーを利用して環境情報の収集,伝送を行うため,バッテリーレスのネットワークが構築可能となる.しかし,EHによる回収電力は確率的であるため,消費電力を回収電力が上回り,端末が瞬時的に動作不能となる可能性がある.また,EHWSN は様々なアプリケーションへの利用が想定され,それらの要求に応じてカバレッジエリアやセンシング密度を変更する必要性がある.  この要求を満たす媒体アクセス制御 (MAC: Medium Access Control)プロトコルとして,IRDT (Intermittent Receiver-driven Data Transmission)が提案されている.IRDTは,端末が間欠間隔ごとに起動し通信する非同期型プロトコルであり,その性能は間欠間隔によって変動することが知られている. IRDT に対して様々な間欠間隔制御手法が提案されているが,これらをEHWSNへ適用した場合に端末の瞬時の電池切れが発生し,ネットワークの通信信頼性が劣化する可能性がある.これに対し,端末の瞬時の電池切れを抑圧するために,エネルギー均衡性(EN: Energy Neutrality)と呼ばれる,EHによる回収電力と消費電力の均衡状態を満たすデューティサイクル制御アルゴリズムが提案されている.このアルゴリズムにより,スループットの最大化が可能となるが,端末の中央制御が必要となってしまい,端末の消費電力の増加を招く.  本研究では,IRDT に分散間欠間隔制御手法を加えたENRI-MAC (Energy-Neutral Receiver-Initiated MAC)を提案する.ENRI-MAC では,各端末が自律的に理論解析に基づいた間欠間隔制御を行うため,中央制御を行うことなく,ENを満足させることが可能となる.電池切れの抑圧により,ENRI-MAC が従来手法と比較してより高い通信信頼性を達成することを計算機シミュレーションを介して示す.さらに,提案手法を汎用ボードLazrite Sub-GHzへ実装し,提案手法が実環境においてもより優れた通信信頼性を達成することを示す.}, title = {エナジーハーベスティング電源のための適応的受信機駆動型MACプロトコルに関する研究}, year = {}, yomi = {タナベ, リョウ} }