@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00008693, author = {田中, 亮輔}, month = {2018-04-13}, note = {2017, 近年,身の回りのあらゆるものがネットワークに繋がる,モノのインターネット(IoT: Internet of Things)が注目を集めている.IoT では環境中に無数に配置された端末が環境情報を取得し,基地局に送信することによって実現される.しかし無線通信においては,フェーディングやシャドウイングと呼ばれる物理現象によって受信信号電力そのものが確率的に変動し,安定した通信を保証することができない.そこでダイバーシティ利得に加えて,符号化利得も同時に得ることができる符号化協調通信が提案されている.これは各端末が共有し合った情報からパリティを生成し,基地局に送信することで,端末間で分散的に誤り訂正符号を構成する方式である.  近年,符号化協調通信の一方式として低演算量で符号化が可能で,特に優れた復号特性をもつ空間結合Repeat-Accumulate(SC-RA: Spatially Coupled Repeat-Accumulate)符号に基づいた,SC-RA 符号化協調(SC-RA-CC: SC-RA Coded Cooperation)が提案されている.これは,複数のRA符号をプロトグラフと呼ばれるグラフ上で結合することにより構成されている.  一方,空間結合符号では通信路上でバースト誤りが発生した場合,確率伝搬法によるプロトグラフ上での復号の連鎖が停止し,誤り率特性が劣化することが報告されている.この問題に対して,プロトグラフを多次元で構成することにより,復号の連鎖が停止する確率を小さくする多次元空間結合符号が提案されている.この符号構造をSC-RA-CCに適用することにより,バースト誤りに対するロバスト性を付与した多次元SC-RA-CC(MD-SC-RA-CC: Multi-Dimensional SC-RA-CC)が提案されている.しかしMD-SC-RA-CCについては,消失通信路における解析のみであり,バースト誤りが発生する環境での誤り率特性は評価されていなかった.またMD-SC-RA-CCの符号化法についても十分な議論がなされていなかった.  そこで,本研究ではバースト誤りが発生する通信路において,優れた復号特性を示すMD-SC-RA-CCの結合方法を提案する.まず,高SNR(Signal-to-Noise Ratio)領域におけるブロックレイリーフェーディング通信路を模倣したブロック消失通信路(BEC: Block Erasure Channel)を仮定する.BEC 上でのMD-SC-RA-CCの復号失敗確率の下界を導出し,下界に漸近する符号化法が持つべき設計指針を求める.BEC 上においてその設計指針を満たす符号化法を探索し,それが優れた復号特性を有することを示す.最後に計算機シミュレーションを用いて,ブロックレイリーフェーディング通信路における上記の符号化法の誤り率特性を評価し,提案方式が優れていることを示す.}, title = {通信路変動に対するロバスト性を有した符号化協調通信に関する研究}, year = {}, yomi = {タナカ, リョウスケ} }