@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00008455, author = {杉本, 拓也}, month = {2017-02-28}, note = {2016, 日本では現在,少子高齢化が進んでおり,高齢者が介護を必要としない生活を送れるように支援を行うことが重要な課題である.健康な老後を送るためには,ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)を支障なく遂行できることが必要不可欠である.ADLの中でも特に,様々な動作の根幹となっている歩行は重大な役割を担っている.これまでの研究では,高齢者と若年者を比較して高齢者の歩行動作の特徴を求めているが,歩行動作自体の研究と比較して,歩行動作の変動(安定性)を報告した研究は少ない.歩行動作の変動をみることは,つまずき易さ,障害の有無,四肢の両側協応などを評価する上で有効であると考えられる.また,ADLを支える身体諸機能は加齢にともない低下することが知られていることから,身体諸機能を歩行動作の変動と関連づけて明らかにすることにより,独立歩行の維持及び改善点のための方策を示すことができると考えられる. 本研究では,若年者から高齢者までの広範な年齢層の成人女性に対して,歩行動作計測,筋力測定,体力テスト,バランス能力テスト,関節可動域測定を行い,以下の2点を遂行することを目的とした. ①複数の歩行サイクルから歩行動作の変動について検討し,加齢が歩行動作の変動に及ぼす影響を明らかにすること ②歩行動作の変動と身体諸機能の関係性を検証すること 研究対象は健康な19歳から82歳までの女性35名であり,年齢により3群に分けた.体力テストは文部科学省の新体力テストなど,筋力測定はアニマ社が提供しているマニュアル,ROM測定はROMナビ(ラウンドフラット社,2013)の手法に従い測定を行った.また,これらの被験者の歩行動作はモーションキャプチャーシステムを用いて計測し,歩行中のストライド特性や3次元キネマティクスを算出した. 歩行動作の変動と身体諸機能の関係を調べたところ,ステップ長およびステップ頻度の変動では動的バランス能力との間に有意な負の相関が認められ,局面時間の変動は静的バランス能力との間に有意な負の相関が認められた.静的バランス能力は加齢にともない成績が低下する傾向がみられたことから,ストライド特性の変動は局面時間の方が加齢による影響が強いと考えられる.接地および離地時点の関節角度の変動は,加齢にともない低下傾向がみられた静的バランス能力,足関節底屈筋力,および股関節屈曲可動域との間に負の相関が認められた.したがって,加齢による身体諸機能の低下が局面時間および局面の切り替わりにおける関節角度の変動に影響する可能性が示唆された.}, title = {加齢に伴う身体能力の変化が歩行動作の変動に及ぼす影響}, year = {}, yomi = {スギモト, タクヤ} }