@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00008418, author = {野島, 幸大}, month = {2017-02-23}, note = {2016, インターネットの通信量増加に伴い,インターネットで消費される電力が増加している.インターネットの電力増加率は年10%であるのに対し世界全体の電力消費の増加率は年3%であり,電力消費におけるインターネットの占める割合は年々増加している. 電力は転送データ量に伴い増加するため,キャッシュを活用して通信量を減らし,電力を削減することができる.通信経路上にキャッシュサーバを設置しコンテンツのコピーを保存して再利用すると,クライアントは通信経路中の近くにあるキャッシュサーバからコンテンツを取得する.すると,クライアント近くのネットワークで通信が完結し通信量が減少するため,電力消費量が減少する. 以前からキャッシュサーバの導入に伴う電力削減効果を明らかにする取り組みは行われていたが,それらの研究はネットワークシミュレータに電力パラメータを導入し通信電力を算出する形で電力を評価していたため,一度のシミュレーションに長い時間を要していた.さらに,電力評価に用いるパラメータを変更するたびにシミュレーションの再実施が必要となる.その結果,各電力パラメータが全体の通信電力に与える影響が分かりにくく,キャッシュ導入時の効果を考察しにくいという欠点があった. 本研究では,キャッシュサーバを導入したネットワークシミュレーションの結果を再利用し,長時間の計算を行うことなく複数の電力パラメータで消費電力を比較できる仕組みを提案する.提案した仕組みはネットワークシミュレータと電力計算モデルを入力したスプレッドシートで構成されており,シミュレーションで得られた平均ホップ数と電力パラメータを用いてネットワーク消費電力を算出する. 通信事業者のネットワークを模したシミュレーション環境で電力評価を行い,キャッシュサーバが消費電力削減に与える効果を,複数の電力パラメータにおいて短時間で確認した.また,単純なアクセスパターンにおいてシミュレーションを行わずにネットワーク構造とキャッシュ配置から推定した平均ホップ数を用いて電力を評価した結果,シミュレータで得たパラメータを用いた場合に対し2.44%の誤差で評価できることが分かった.}, title = {ネットワーク内キャッシュによる大規模ネットワーク通信電力の削減}, year = {}, yomi = {ノジマ, コウタ} }