@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00002235, author = {横山, 牧 and Yokoyama, Maki}, month = {2016-09-20}, note = {2012, スマートフォンに代表されるように,タッチパネルを搭載した携帯端末が近年急激に普及している.さらに日本語入力においては,このタッチパネル特有の「なぞり動作の認識技術」を活かした「フリック入力」という入力方式が導入された.しかしながら,タッチパネルはPCや従来の携帯電話端末と異なり,キーボードの凹凸のような触覚的手掛かりによるキーの位置呈示が欠けている.物理的なキーが実際にあるPCや従来の携帯電話端末では,ユーザが知覚するキーの位置とデバイスが認識するキーの位置がずれることはなかった.一方でタッチパネルにはこのような触覚的なキー位置の呈示がないため,ユーザの意図と端末の認識の間に容易にずれが生じてしまい,入力操作が難しいという問題がある.この問題を解決するため,タッチパネルに触覚的手掛かりを付加する手法が数多く提案されてきた.しかしながらこれらの手法では,キー位置の呈示が出来ない,呈示の空間分堪能が低い,大掛かりな呈示装置が必要であるなど,携帯端末やフリック入力には応用出来ないという問題があった.最も簡単に指の位置や移動を呈示し,かつ携帯性を損なわずに触覚的手掛かりを付加する手法として,ソフトウェアキーボードのキーの境界線に沿って,畝のような段差を設けたシートをタッチパネルに貼り付ける手法が考えられる.しかしながら単純に段差を設けてしまうと,キー入力を行わない場合にもタッチパネルに触れる度にその段差に触れてしまうため,キー入力以外の操作の妨げとなることが予想される.従って,キー入力を行う際には段差が存在するが,その他の操作を行う際には段差がなくなるように,段差のON/OFFを制御出来ることが理想である.さらに,これは簡便な装置によって実現されることが望ましい.実装が簡便であれば,据え置き端末から携帯端末まで,幅広い応用先が考えられる.そこで本研究では,視触覚クロスモーダル現象を用いることで,段差のON/OFFを制御する手法を提案する.これは常に段差は設けておきながら,視覚的な手掛かりを呈示した場合にのみ段差を知覚させる手法である.この手法では大掛かりな呈示装置は一切必要としないため,非常に簡便で携帯性も高い.本論文では,まずキー境界線に付加した触覚的手掛かりが,フリック入力によるテキスト入力のパフォーマンスを向上させるか否かを検証する.次に,この視触覚クロスモーダル現象の有効性を検証する基本的な実験を行うとともに,段差のON/OFFの制御可能性についても検証する.これらの実験結果をもとに,視覚的手掛かりの付加による主観的段差高さへの影響を定量的に評価する.また,この現象の原因を検証するために,被験者のなぞり動作を計測する実験を行う.最後に今後の展望を述べ,本論文の結びとする.}, title = {視触覚クロスモーダル現象に基づく凹凸感の強調}, year = {}, yomi = {ヨコヤマ, マキ} }