@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00002231, author = {向井, 理人 and Mukai, Norihito}, month = {2016-09-20}, note = {2012, 本研究は、Classical Trimpi現象に関する定量的研究及び結果に対する考察を行うことにより、雷放電による大気圏-電離圏-磁気圏電磁気結合機構の理解への大きな寄与を目的とする。Classical Trimpi現象とは、大地-電離層間を導波管伝搬しているVLF帯送信電波が振幅・位相等に擾乱を受け伝搬異常を起こす現象であり、地球磁気圏内波動粒子相互作用による降下粒子が下部電離層擾乱を引き起こすため発生する。Classical Trimpi現象に関するこれまでの研究では、中間圏発光現象(TLE)を引き起こすような大規模落雷(TLE雷)に着目した研究はほとんど行われていない。さらにTLE雷は対流圏の雷放電と超高層との電磁気結合機構の観点から近年注目されており、通常の落雷に加えTLE雷に着目したClassical Trimpi現象に関する包括的な研究を行うことは、雷放電による大気圏-電離圏-磁気圏電磁気結合機構の理解のために不可欠である。そこで本研究では、通常雷及びTLE雷の双方の場合について、計算機シミュレーションを用いた地球磁気圏内波動粒子相互作用による降下粒子エネルギーフラックス及び下部電離層電子密度時間変化の定量的導出とその結果に対する考察を行った。エネルギーフラックス計算では、TLE雷起源のホイスラ波動と相互作用を起こす降下粒子のエネルギーは通常雷の場合に比べ最大値が10倍程度大きく、TLE雷による粒子降下は通常雷の場合と比較して長時間持続されることが分かった。下部電離層電子密度時間変化計算に関しては、通常雷の場合は80 kmで、TLE雷の場合は60 kmで背景電子密度に対する増加率が最大となるということが分かった。したがってTLE雷による粒子降下は、通常雷の場合と比較して、より低高度での影響が強くなると考えられる。本研究により磁気圏内波動粒子相互作用から下部電離層擾乱までの一連のプロセスを考慮した定量的なシミュレーション結果を得ることできた。これは雷放電による大気圏-電離圏-磁気圏電磁気結合機構の理解につながる結果であると期待できる。今後は、より複雑な波動モデルの入力や電子密度変化の連続的な高度分布の導出が課題として挙げられる。}, title = {計算機シミュレーションを用いた波動粒子相互作用に関する研究}, year = {}, yomi = {ムカイ, ノリヒト} }