@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00002226, author = {中村, 遼平 and Nakamura, Ryohei}, month = {2016-09-20}, note = {2012, 雷放電の中でも低い周波数に大きいエネルギーを持つ落雷の場合、ELF帯の観測においてはELF帯トランジェントと呼ばれる過渡的な波形が観測される。このELF帯トランジェントを解析することで、理論上は一点観測にて全地球上で生じた対地雷放電の時空間分布、電荷モーメントなどの電気的特性を導出することが可能となる。これまでにELF帯トランジェントを用いて世界巨大雷電荷モーメント時空間分布の導出が行われており、標定精度は推定距離誤差が約500 kmと、一点観測から世界中の落雷位置評定を行うには十分高精度なものとなった。しかし、日本周辺の落雷標定を行う場合、推定距離誤差が500 kmでは誤差の影響が非常に大きくなってしまうため、より良い標定精度が必要である。近年、日本国内にて太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー政策が推進されている。しかし、太陽光発電や風力発電施設などは落雷によって大規模な被害を受けてしまう。落雷による被害規模は電荷モーメントに比例していると考えられている。そのため、新たな発電施設導入のためには早急な日本周辺における落雷活動の評価が必要と考えられる。また、日本国内においては以前から北陸地方の冬季雷による落雷被害が甚大であることが知られており、この地方における電荷量の大きな落雷特性の調査が望まれている。そのため本研究では日本周辺における落雷特性マップ、特に北陸地方に注目して落雷特性マップの導出を行う。その方法として、日本落雷評定ネットワーク(JLDN)によって観測された落雷データから落雷位置及びピーク電流値、落雷データからELF帯トランジェントを伴う落雷イベントを同定し電荷モーメントを導出する。これら2つを合わせることで落雷特性マップを作成し、電気的特性の評価を行った。今回の解析の結果、冬季において日本海側では大きな電荷モーメントを持つ正極性落雷が発生しているのを再確認したのと同時に、北陸地方を含めた日本周辺における落雷特性マップの導出に成功した。このことから、このELF帯トランジェントを用いる方法によって、北陸地方における大規模な正極性落雷に関する落雷特性マップの導出を行うことができたといえる。今後は統計的信頼性を向上させるために解析期間を拡げピーク電流値及び電荷モーメントの領域,季節依存性の統計解析を行う必要があると考えている。}, title = {ELF/LF帯空電観測による落雷電荷モーメントの時空間分布に関する研究}, year = {}, yomi = {ナカムラ, リョウヘイ} }