@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00002138, author = {神田, 尚子}, month = {2016-09-20}, note = {2012, 人間は色彩環境に影響を受けることが広く知られている. 心理的・生理的影響に着眼した研究が存在し, 人がある色に感じるカラーイメージや, 受ける生理的影響に基づいて, 状況に適切な色彩環境を見出すための研究が進められている. これらの研究において, 色は共通の影響を人間に与える傾向があることが示されているが, 同時に個人の嗜好により大きく影響に差がでることについても示唆されている. また, 人間の心拍変動は作業能率との間に相関がある.近年電子デバイスのウェアラブル化が進み、このことは生体情報のモニタリング機器の小型・軽量化にも影響を与えた. 特に心拍については大規模な医療機器を使用することが主であり, 大規模で高価な設備以外で計測すること以外は不可能であったが, 近年ではスポーツをしながらでも装着可能で安価なものが多数登場してきている. これにより,身体に負担をかけずに心拍モニタリングを行うことが可能である.本論文では, 心拍変動からユーザの作業能率を予測した結果に基づいて, リアルタイムに作業環境の色彩をユーザの嗜好に合わせて変換し, 作業能率を向上させるシステムを提案する. 本提案では, 従来指摘されているような, 心拍変動と作業能率の相関, 色彩と心拍変動の相関を利用する. 心拍変動からユーザの作業能率を推測し, 作業に望ましい状態へ促すように色彩を変更する.このようなフィードバックのため, 心拍変動と作業能率の相関を検証した. 加えて, 赤, 緑, 青の色彩環境について作業能率の時間変化, および心拍変動を観察した. 実験では, 心拍変動のHF成分(高周波成分), LF/HF比(低周波成分を高周波成分で割ったもの)とクレペリン検査の成績の相関について, 色彩ごとの変化はみられなかったが、心拍変動から作業能率の上昇・下降を推測できるような結果が得られた. また、各色彩環境についての被験者の所感を得られた.検証実験の結果をもとに, 作業能率に応じて色彩環境が変化するシステムを実装した. 作業能率が下降していると推測された場合のうち, HFが上昇しておりリラックスしすぎていると推測されたケースには被験者が「やる気が出る」と答えた色彩環境を提示し, ストレスを感じすぎていると推測されたケースには「落ち着きを感じる」と被験者が回答した色彩環境を提示する. 作業能率が下降していない場合には, 先に提示した二色以外の色彩環境を提示した. システムを実装し、被験者へのアンケートと, 色彩が変化した後のクレペリン検査の成績をもとに評価を行った.}, title = {心拍変動フィードバックによる色彩環境構築システム}, year = {}, yomi = {カンダ, ナオコ} }