@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00010268, author = {本田, 海斗}, month = {2022-05-25}, note = {2021, 本研究室ではレーザー冷却を行っている.これは光の運動量を利用して原子を冷却,また磁場等と組み合わせて1ヶ所に留め置くトラップも可能とする手法で,これを利用し原子の高い位相空間密度実現を目指している. しかしその妨げとなるのが光会合である.これは分子ポテンシャルの形状が基底状態のそれより励起状態のそれがより長距離まで及ぶ為に発生する現象で,原子集団に光が入射し励起することで分子が形成され,結果トラップから散逸してしまう事に繋がる.光会合が発生する周波数は分子ポテンシャルから計算でき,これを避ければ影響が抑制できる.しかし,計算値と実験値の間には差異があり,実験で確認してこの差を埋める必要がある.5S-5P遷移については先行研究が豊富だが,冷却並びに光会合周波数間隔の広さからより有利とみて始めた5S-6P遷移については情報がほぼ無い. 光会合周波数の測定は,トラップ中の原子に光会合用のレーザーを照射し,その散逸量から判別する.その為,実験用光源は狭線幅,安定,周波数可変という条件を満たしている必要がある.このような光源はオフセットロックと呼ばれる,2台の外部共振器レーザーを用い,事前に安定化したものとのビート信号が一定となるようにする手法が一般的である.しかし一般に外部共振器やその安定化機構は高コストであることから,我々は外部共振器レーザー1台と自由発振レーザー1台で同等の機能が実現できる,サイドバンドへの光注入同期を利用した. 光注入同期は狭線幅化したレーザーを自由発振レーザーに注入すると,注入元と同じ周波数,線幅で発振する現象であり,電流変調によってサイドバンドを掛ければ周波数差を生み出せる.通常,数GHzのオーダーではサイドバンドは数%しか立たない為そのまま利用はできないが,そこに発振モードが存在する事は確かであるため光注入は成功する. このサイドバンドへの光注入同期を利用した光源を用いて,現在は任意のロックポイントから5.5GHz-7.5GHzのオフセットを設けてロックが可能な系を構築できた為,図1の右半分程度の範囲の掃引が可能となっている. 本発表ではこれらとそこから得られた成果について発表する予定である.}, title = {⁸⁷Rb原子の5S-6P遷移における光会合分光に関する研究}, year = {}, yomi = {ホンダ, カイト} }