@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00010246, author = {瀬川, 洋介}, month = {2022-05-09}, note = {2021, ITS(高度道路交通システム)や自動運転技術の高度化に資するため,車とすべてのモノがつながる Vehicle-to-Everything(V2X)通信の研究・開発が急務となっている.そこで近年,次世代のV2X通信手段として,LTEや5Gに代表される移動体通信を利用した Cellular V2X(C-V2X)が注目されている.C-V2Xでは,車車間で直接通信可能なSidelink(SL)と基地局を経由した広域通信をサポートしている.SLは,車載センサでは検知できないより広範かつ多様な情報収集を目的に利用される想定のため,SLの高信頼化に関する検討は重要事項となる.SLでは,パケット衝突による信頼性の劣化を未然に防ぐため,ベースアルゴリズムとしてSPS(Semi-Persistent Scheduling)方式を採用し,各車両が自律分散制御で安全な無線リソースを選択可能にしている.しかし,SPS方式では,リソースごとに個別の評価がないため,依然としてパケット衝突の影響を強く受けたリソースを選ぶ可能性がある.さらに,隠れ端末問題により発生する,通信範囲外に位置する隠れ端末との送信衝突に対応できていないなどの問題が存在する. 本論文では,はじめに隠れ端末問題を改善すべく,SPSをベースとして隠れ端末との間の車両で発生するパケット衝突車両数をリソースごとに推測する基本方式を検討した.さらに,基本方式では対応していなかった,追加情報により発生するオーバーヘッドと相異なる送信周期を持つ車両との共存を考慮した改良方式を提案する.改良方式では,追加情報を利用せずに通信範囲内の近接車両との間に存在する干渉車両(自車両と近接車両からの通信を受信可能な車両)の数を近接車両が使用するリソースに紐づけて推測する.さらに,推測した干渉車両数を最小化しかつ近接車両との距離を最大化したリソースを優先的に選択することで,パケット衝突の影響を抑制できる.また,相異なる送信周期の最小公倍数先のリソースをスケジューリングに考慮することで,リソース再選択後,将来的に発生するパケット衝突の回避を可能とする. 基本方式と改良方式の有効性を確認するため,シミュレーションにより,SPS方式を含めた比較方式とのパケット受信率とパケット衝突率を比較・評価した.SPS方式と比較して改良方式により,都市環境(15km/hシナリオ)では,相対値で受信率を約3.1%向上,衝突率を約47%削減できた.さらに,高速道路環境(70km/hシナリオ)では,受信率を約11%向上,衝突率を約40%削減できることを確認した.さらに,改良方式を一部車両のみに適用した場合でも,改善効果を確認できたので,改良方式ではSPS方式との後方互換性を持つことが示せた.}, title = {C-V2Xにおける高信頼な無線リソースのスケジューリング法に関する研究}, year = {}, yomi = {セガワ, ヨウスケ} }