@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00010244, author = {相楽, 昌希}, month = {2022-05-09}, note = {2021, デジタル・アナログ変換(D/A変換)は,自然界の情報を記述するアナログ信号と情報社会で用いられるデジタル信号を結ぶ上で必要不可欠な技術である.現在,D/A変換は通信ネットワーク,音声処理,レーダーなど様々な分野で使用されており高性能化が求められている.しかしながら,従来から使用されている電気的なD/A変換はRC遅延,時間ジッタ,電磁干渉など電気固有の制限があり変換速度向上のボトルネックとなっている.一方,光D/A変換では光信号処理技術を用いることで電気固有の制限を回避できる.更に,現在のファイバ通信ネットワークと互換性があり,光電・電光変換での損失がないため注目が集まっている.これまでに,光ファイバ内での非線形効果や波長分散に基づく時間遅延などの様々な手法を用いた光D/A変換が報告されているが,十分な非線形効果を得るために大きな入力パワーが必要であり,緻密な分散・位相制御が必要である等の課題が存在する. 半導体光増幅器(SOA)は小型かつ低消費電力,高い非線形性,モノリシックに集積化可能など光信号処理用途で多くの利点を持つ.SOAを用いた光D/A変換はこれまでに報告されているが,追加のシリアル・パラレル変換が必要である.一方,次世代の光信号処理デバイスとして,SOAの活性層に量子ドット構造を採用した量子ドット半導体光増幅器(QD-SOA)が注目されている.QD-SOAは従来のSOAと比較して高速な利得回復時間を有しており,高速動作に有利である.SOAやQD-SOAによって光信号が増幅されたとき,利得変化によって生じる屈折率変化のために,光信号の立ち上がり・立ち下がりに周波数が瞬時的に変化する周波数チャープという現象が発生する.短波長側の周波数シフトのブルーチャープは入力パワーやデータパターンとの依存性が低い.先行研究では,これらの特徴を利用しQD-SOAにおけるブルーチャープを用いた10Gbpsに対応した2bit光D/A変換が報告されている. 本論文では,各種パラメタの最適化を行い,QD-SOAにおけるブルーチャープを用いた10Gbpsに対応した4bit光D/A変換を実証した.更に,光コム光源を用いた多波長プローブ光生成を導入し,QD-SOAにおけるブルーチャープを用いた20Gbpsに対応した2bit光 D/A変換と40Gbpsに対応した2bit光D/A変換の実証を行った.また,それぞれの変換後の信号について変換精度を微分非線形誤差(DNL),積分非線形誤差(INL)を用いた評価を行い,提案する光D/A変換の有用性を示した.}, title = {量子ドット半導体光増幅器を用いた光D/A変換の高性能化に関する研究}, year = {}, yomi = {サガラ, マサキ} }