@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00010243, author = {五反田, 聖矢}, month = {2022-05-02}, note = {2021, 新型コロナウイルス感染拡大に伴い従来の合唱が困難な中,複数の個人歌唱録音をミキシングすることで合唱作品を制作する「リモート合唱」が注目を集めている.以前はプロのエンジニアによってリモート合唱のミキシングが行なわれていたが,音源数が増えるにつれ,手動でのミキシングは困難との意見があった.そこで,著者はリモート合唱のミキシングを自動化するべく研究を開始した. リモート合唱のミキシングにおいて重要なのが,歌唱者の発声タイミングを揃えることである.研究を進める中で,リモート合唱にはシステム由来のずれと歌唱者由来のずれという,2種類の発声タイミングずれが存在することを発見した.システム由来のずれとは,歌唱録音の時間軸が異なることが原因のずれである.一方で,歌唱者由来のずれとは,歌唱者が周りの声を聞くことができないというリモート合唱特有の歌唱環境が原因で生じるずれである.これらのずれを解消するべく,本研究では3点の目的を設定した.第一に,システム由来のずれを自動的に解消する手法を提案すること,第二に,歌唱者由来のずれを定量的に分析すること,第三に,歌唱者由来のずれを自動的に補正する手法を提案することである. 第一の目的のためには,マーク信号と呼ぶ音信号を目印に時間軸を揃える手法を提案し,実験により実用上十分な精度が得られることが確かめられた.第二の目的のためには,FN法と呼ぶオンセット検出の手法,DPマッチングを用いたオンセット対応付けの手法を提案した.これらの手法を用いて2曲のリモート合唱での歌唱者由来のずれを分析した結果,ずれ量の分布は平均-8ms,標準偏差51msとなり,舞台上の合唱よりも大きくずれている可能性が示された.第三の目的のためには,計測したずれ量をもとに時間シフトする補正手法を提案し,実験によりその有効性が確かめられた. 応用として,本研究の成果をリモート合唱用webプラットフォームに実装した.また,本研究は新聞やテレビなどで取り上げられたほか,提案手法を用いて制作したリモート合唱作品がテレビ・ラジオ番組,音楽イベント等で公開された実績を持つ.}, title = {リモート合唱における発声タイミングずれの評価と自動補正法}, year = {}, yomi = {ゴタンダ, セイヤ} }