@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00010241, author = {小松, 央次郎}, month = {2022-05-02}, note = {2021, ウォルシュ・アダマール(WH; Walsh-Hadamard)符号を用いた符号分割多重化(CDM; Code Division Multiplexing)であるWHCDMは回線の周期的遮断への耐性を有することからヘリコプター衛星通信への適用が検討されている.周波数利用効率の観点からロールオフ波形整形による帯域制限を導入すると,WHCDM信号の初期捕捉はサンプリング誤差のある状況で行わざるを得ない.ロールオフ波形整形を施したチップ波形ではサンプリング誤差により信号エネルギーの低下とチップ間干渉(ICI; Inter-Chip Interference)が生じ,これらが要因となって初期捕捉方式の特性が劣化する.  サンプリング誤差による特性劣化を軽減する手法として,まず初期捕捉に用いる評価関数の改良について検討する.従来のWHCDM初期捕捉方式では,多重分離後の信号エネルギー分散を評価関数として初期捕捉を行っている.ところが,前述のサンプリング誤差による信号エネルギーの低下により評価関数であるエネルギー分散の値も低下するため,これが特性劣化の一因となっているものと考えられる.このため,エネルギー分散を信号エネルギーの2乗で正規化した値を評価関数として用いる手法の効果について検証したところ,特性劣化の低減が確認できた.  次に,オーバーサンプリングについて検討する.直接スペクトル (DSSS: Direct-Sequence Spread Spectrum) 通信ではオーバーサンプリングの有効性が確認されている.一方,WHCDMではDSSSと初期捕捉の原理が異なることもあってオーバーサンプリングについては未検討である.本稿では,評価関数の改良に加え2倍と4倍のオーバーサンプリングを適用した初期捕捉方式を提案する.オーバーサンプリングをダイバーシチ技術の一種と考え,選択合成法および等利得合成法に相当する評価関数の合成法を用いた提案方式1,提案方式2の性能を計算機シミュレーションにて検討した.その結果,提案方式2は2倍のオーバーサンプリングで低ロールオフ率においても捕捉率95%を達成することを確認した.}, title = {ロールオフ波形整形を行うWHCDMの初期捕捉方式に関する検討}, year = {}, yomi = {コマツ, オウジロウ} }