@misc{oai:uec.repo.nii.ac.jp:00010233, author = {荒生, 太一}, month = {2022-04-18}, note = {2021, 近年,第5世代移動通信システム(5G)のサービス開始やITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)での車車間・路車間無線通信技術の発展など無線通信技術の利用がますます拡大している. これらの通信システムを設計する際は受信する電波の変動特性を正しく把握しモデル化することが重要である.実世界での測定には多くのコストが必要であるため電波の伝わり方(電波伝搬)をコンピュータで計算する電波伝搬シミュレーションが盛んに行われてきた. 他方で,近年従来の汎用プロセッサに加えて特定の問題に特化させた専用プロセッサを搭載したGPUが普及し始めている.2018年に発売されたNVIDIA社製のGPU,NVIDIA RTXシリーズではレイトレーシング法の計算を高速化するためにRTコアと呼ばれる専用プロセッサを搭載している.レイトレーシング法に近い計算問題であれば同様に高速化することが可能であるため,GPUの高い計算性能が画像処理以外の分野に応用されてきたように,RTコアの高い計算性能を3DCG分野以外の計算問題に転用する動きが存在している. このような背景から,本研究では,レイトレーシング法に特化したGPUであるRTXを用いて電波伝搬シミュレーションの高速化を行った.実装の際は,CPUとGPUの間のデータ転送時間がボトルネックとなることからなるべくこれを避けるようなシステムを構築した. 作成したシステムを評価した結果,システムはCPUだけで処理を行った場合と同等の精度で計算を行うことが可能であり,かつ低負荷時でもおよそ30倍,高負荷時ではおよそ5,000倍高速であった.また,RTコアを搭載していない従来GPUとの比較により,RTコアがあることでレイトレーシング法の計算がより高速に行われていることが確かめられた.}, title = {レイトレーシング法に特化したGPUによる電波伝搬シミュレーションの高速化}, year = {}, yomi = {アロウ, タイチ} }